会計管理ガイド(BizFlo)
対象読者: 経理担当者、管理者、経営層 所要時間: 30〜45分
このページの目的
BizFlo の「会計管理」機能を使って、売上・経費・仕訳・帳票を管理する方法を説明します。 日々の取引を正しく入力することで、損益計算書(PL)・貸借対照表(BS) などの財務データを自動作成できます。
1. 仕訳の入力
目的: すべての取引を複式簿記形式で記録し、会計処理の基盤を作るため。
- 左メニューから 会計管理 → 仕訳入力 をクリック
- + 新規仕訳 をクリック
- 以下を入力
- 日付(取引日)
- 勘定科目(借方・貸方)
- 金額
- 補助科目(取引先名など、必要に応じて)
- 摘要(取引の内容)
- 証憑番号(領収書番号など)
- 保存 をクリック
便利機能
- 仕訳の複製機能で定期的な取引を素早く入力できます
- 過去の仕訳を検索して参照可能
- 総勘定元帳から科目別の取引履歴を確認できます
仕訳の例
- 売上計上(借方:売掛金 / 貸方:売上高)
- 経費計上(借方:通信費 / 貸方:現金)
2. 売上情報の登録(請求書連携)
目的: 請求書と会計を連動させ、売上を自動で反映するため。
- 帳票管理 → 請求書 を開く
- 請求書を発行すると、自動的に「売上高」として仕訳が作成される
- 必要に応じて仕訳を修正可能
おすすめ
請求書の作成を営業担当に任せ、経理は自動仕訳を確認・承認するフローが効率的です。
3. 経費の登録
目的: 日々の経費を入力し、損益計算に反映させるため。
- 会計管理 → 仕訳入力 をクリック
- 経費の仕訳を入力
- 借方:経費科目(交通費、消耗品費、通信費など)
- 貸方:現金 または クレジットカード
- 金額・日付・摘要を入力
- 保存 をクリック
4. AI仕訳入力機能
目的: 領収書や請求書の画像からAIが情報を自動抽出し、仕訳を提案するため。
- 会計管理 → AI仕訳入力 をクリック
- 領収書・請求書の画像をアップロード(JPG、PNG、PDF対応)
- 複数ファイル一括アップロード可能
- AIが自動的に以下を抽出・提案
- 日付
- 金額
- 勘定科目(旅費交通費、通信費、消耗品費、接待交際費、水道光熱費、地代家賃、支払手数料、仕入、売上など)
- 支払方法(クレジットカード、銀行振込、現金、口座引落)
- 摘要(取引内容の説明)
- 内容を確認し、必要に応じて修正
- 全て登録 をクリックして仕訳を一括保存
AI仕訳のポイント
- Google Cloud Vision APIによるOCR + AI解析で高精度な情報抽出
- PDFファイルはテキスト抽出を優先し、スキャン画像のPDFも画像ベースのOCRで対応
- 借方・貸方の勘定科目は支払方法と経費区分から自動推定されます
- 仕訳番号は自動採番されます
5. 試算表の確認
目的: 月次や期間ごとの勘定科目残高を確認し、決算前の帳簿チェックを行うため。
- 会計管理 → 試算表 をクリック
- 以下を設定
- 会計期間(または開始日・終了日)
- 残高0の科目も表示するか
- 表示 をクリック
- 試算表に以下が表示されます
- 勘定科目コード・科目名
- 期首残高
- 借方合計 / 貸方合計
- 期末残高
試算表の活用方法
- 月次決算時に貸借のバランスを確認
- 異常な残高がないかチェック
- 決算前の修正仕訳の判断材料として利用
6. 補助元帳の確認
目的: 特定の勘定科目について、取引先や案件ごとの詳細な取引履歴を確認するため。
- 会計管理 → 補助元帳 をクリック
- 以下を設定
- 勘定科目を選択(売掛金、買掛金など)
- 補助科目を選択(取引先名など)
- 期間を指定
- 表示 をクリック
- 補助元帳に以下が表示されます
- 取引日・伝票番号
- 摘要(取引内容)
- 借方金額 / 貸方金額
- 残高
活用例
- 売掛金補助元帳で顧客別の未回収額を確認
- 買掛金補助元帳で仕入先別の支払残高を管理
7. 財務諸表の確認
目的: 財務状況を把握し、経営判断に活用するため。
損益計算書(PL)
売上高・売上原価・人件費・減価償却費・利息費用などの期間損益を表示します。
- 売上総利益(粗利)
- 営業利益
- 経常利益
- 当期純利益
貸借対照表(BS)
流動資産・固定資産・流動負債・固定負債・純資産の残高を表示します。貸借一致のチェックも行われます。
キャッシュフロー計算書(CF)
営業活動・投資活動・財務活動のキャッシュフローを表示します。
- 直接法: 収入・支出を直接集計
- 間接法: 当期純利益から調整
- 月次キャッシュフロー推移も表示可能
バランス図
BS・PLのボックス図を視覚的に表示します。資産・負債・純資産の構成比を直感的に把握できます。
8. 経営指標ダッシュボード
目的: 財務データから経営指標を自動計算し、企業の健全性を把握するため。
会計管理 → 経営指標 をクリックすると、以下の指標が表示されます。
収益性指標
| 指標 | 計算式 |
|---|---|
| ROA(総資産利益率) | 営業利益 ÷ 総資産 × 100 |
| ROE(自己資本利益率) | 営業利益 ÷ 純資産 × 100 |
| 売上高営業利益率 | 営業利益 ÷ 売上高 × 100 |
| 売上総利益率 | 売上総利益 ÷ 売上高 × 100 |
安全性指標
| 指標 | 計算式 |
|---|---|
| 自己資本比率 | 純資産 ÷ 総資産 × 100 |
| 流動比率 | 流動資産 ÷ 流動負債 × 100 |
| 固定比率 | 固定資産 ÷ 純資産 × 100 |
| 負債比率 | 負債合計 ÷ 純資産 × 100 |
効率性指標
| 指標 | 計算式 |
|---|---|
| 総資産回転率 | 売上高 ÷ 総資産 |
| 売掛金回転日数 | 売掛金 ÷ (売上高 ÷ 365) |
| 買掛金回転日数 | 買掛金 ÷ (売上原価 ÷ 365) |
| 棚卸資産回転日数 | 棚卸資産 ÷ (売上原価 ÷ 365) |
9. 期間比較分析
目的: 前期と当期の財務データを比較し、変動を把握するため。
会計管理 → 期間比較 をクリックすると、以下の比較データが表示されます。
- 売上高の変動率
- 利益の変動率
- 資産の変動率
- 純資産の変動率
- 経費内訳の比較
- 資産構成の比較
活用方法
- 月次・四半期ごとの業績推移を確認
- 経費の増減要因を分析
- 経営会議の資料として活用
10. 会計期間管理
目的: 年度や月次の会計期間を設定し、期間ごとに帳簿を管理するため。
- 会計管理 → 会計期間 をクリック
- + 新規期間追加 をクリック
- 以下を設定
- 期間名(例:2025年度、2025年4月期)
- 開始日・終了日
- 期の種類(年次 / 月次 / 四半期)
- 保存 をクリック
会計期間の管理ポイント
- 期間を正しく設定することで、試算表や帳票が期間別に作成可能
- 期間を閉じると、その期間の仕訳は編集不可になり、誤修正を防止
- 次期繰越処理で期末残高を自動的に次期に引き継ぎ
11. データのインポート・エクスポート
目的: 外部の会計データを取り込んだり、税理士や外部システムとデータを連携するため。
CSVインポート
- 会計管理 → データ取込 をクリック
- 会計期間を選択
- CSVファイルをアップロード
CSVのフォーマット:
| 列 | 内容 |
|---|---|
| 1列目 | 日付 |
| 2列目 | 摘要 |
| 3列目 | 借方科目コード |
| 4列目 | 借方金額 |
| 5列目 | 貸方科目コード |
| 6列目 | 貸方金額 |
インポートのポイント
- UTF-8(BOM付き)、Shift-JISなど複数のエンコーディングに自動対応
- 勘定科目コードは自社の科目マスタに登録済みのものを使用してください
- インポートされた仕訳は仕訳番号が自動採番されます(IMP[日付]-[連番]形式)
- 閉じた会計期間にはインポートできません
CSVエクスポート
以下の帳票をCSV形式でエクスポートできます。
| 帳票 | 説明 |
|---|---|
| 試算表 | 勘定科目別の残高一覧 |
| 総勘定元帳 | 科目別の取引明細 |
| 貸借対照表 | 資産・負債・純資産の残高 |
| 損益計算書 | 売上・費用・利益の集計 |
| キャッシュフロー計算書 | 営業・投資・財務のCF |
| 補助元帳 | 補助科目別の取引明細 |
エクスポート形式について
エクスポートはCSV形式(UTF-8 BOM付き)で出力されます。Excelで開く際は文字化けなく表示されます。
12. 勘定科目の設定
目的: 自社の会計処理に合わせた勘定科目体系を構築するため。
- 会計管理 → 勘定科目設定 をクリック
- 勘定科目の追加・編集が可能
- 科目コード
- 科目名
- カテゴリ(資産 / 負債 / 純資産 / 収益 / 費用)
デフォルト科目の設定
よく使う借方・貸方科目をデフォルトとして設定できます。
- 売上取引のデフォルト: 売上計上時の標準科目
- 仕入取引のデフォルト: 仕入計上時の標準科目
トラブルシュート
| 症状 | 対処法 |
|---|---|
| 金額が合わない | 借方・貸方の入力ミスを確認してください |
| 請求書が売上に反映されない | 請求書ステータスが「発行済み」になっているか確認 |
| 帳票が空欄で出力される | 指定期間に仕訳が登録されているか確認してください |
| CSVインポートに失敗する | ファイルのエンコーディングと科目コードの一致を確認してください |
| AI仕訳で科目が正しくない | 抽出結果を手動で修正してから登録してください |
変更履歴
- 2026-02-14: 経営指標ダッシュボード・期間比較・CSVインポート/エクスポート詳細・バランス図を追加、エクスポート形式をCSVに修正
- 2025-10-17: 実装コードに合わせて内容を修正(仕訳入力方法、AI機能の詳細化)
- 2025-10-17: 試算表、補助元帳、AI仕訳入力、会計期間管理の説明を追加
- 2025-05-05: 初版作成